前回までのお話。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2016年11月21日、保証協会付き1,000万円、返済期間5年の約定返済167,000円+利息が引き落とし不能。
当然ながら取引銀行の担当者から即日電話。
銀行員Nさん「口座の残高が足りていませんが・・・」
パンダ「申し訳ありませんが、事業が行き詰ってしまい返済の目途が立ちません。保証協会に代位弁済してもらって頂けませんか?」
銀行員Nさん「え...詳しい話をお聞きしたいので明日お伺いします。」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここから前回の記事の続きになります。
ちなみに、銀行が私に融資を実行してくれた際の条件は、
貸主:某地方銀行
借主:私が運営する一人法人
連帯保証人:代表者であるパンダ
借入金額:1,000万円
保証協会の保証割合100%
借入利率:1.66%
返済期間:5年(60回)
というものでした。
法人成りをしたこともあり設立後1か月半で1,000万円の融資を受けることが出来ました。
この時点ではまさかこんな短期間で経営していた事業、ビジネスモデルが破たんするとは夢にも思っていませんでした。
話をもとに戻します。
翌日来られた銀行員さんは2名で、支店長代理と平の銀行員さんでした。
融資を受けた際の担当者は転勤しており、転勤の際に新担当者と事務所に挨拶に来られたのですが私の予定が立たず、今回が初顔合わせでした。
銀行員「今回の件を説明していただけませんか?」
私はビジネスモデルが完全に破たんしたこと、企業として再生するロードマップを示すことができないこと、キャッシュが全くないこと(税金分や未払いの社会保険料は残していますが・・)、今後の資金調達が困難になるのは分かっているが将来のビジネスの予定すらたてられない今、単なる作文になる事業計画をだしてまでリスケをお願いするつもりはないことを説明しました。
そして、保証協会の代位弁済をお願いしました。
銀行員さんが不思議そうな顔をしていたのをはっきりと覚えています。
銀行員「そんなに急いで保証協会の代位弁済といいますが、当銀行として協力できることはないでしょうか? 滞納と言っても今回が初めてになりますし、保証協会が求償権を持つと今後の資金調達は困難になりますので通常のお客様は代位弁済を逆に嫌がりますが・・・」
私は知りませんでしたが、保証協会の保証付き債務を代位弁済されるのは通常は最後の最後らしいですね。
ただ、もう私の中では企業の延命再生、リスケの為に銀行員とのやり取りが煩わしい精神状態になっており、なんとか協力できないか?とおっしゃる銀行員さんの言葉に、うなずくことはありませんでした。
実を言うと既に会社は休業届を税務署や地方自治体、社会保険事務所に提出しており私の中では一度リセットする気持ちになっていました。
結局その日は結論も出ず、30分程度で打ち合わせは終わりました。
始終丁寧な対応だった銀行員さんたちが帰ってから、「あぁ、本当に破綻処理が始まったな」と実感しました。
[…] ローン滞納後、最初の銀行員訪問 […]