2016年11月20日にローン滞納。
これまでは自分だけの問題であった債務問題が銀行、保証協会、パンダの今後の債務処理方法という第3者を含めた問題に発展した日でした。
ただ、この2016年11月20日というのは膨らんでいた風船が一気に破裂したようなもので、当事者であるパンダからすると当然ながら事業不振→資金繰りの悪化→法人のローン返済不能、破綻確信→破たんに備えた処理という段階を踏んでいます。
突然お金が消えてなくなってしまう訳でもなく、事業という経済活動を行ううちに血液ともいえる現金が廻らなくなってしまった結果な訳ですから、事業主であれば今後の展開はある程度予測できます。
もちろん、パンダも破綻に備えてそれなりの行動を行ってきました。
法人としての整理、個人としての整理の2種類ありますが、今回は法人で行った手続を書きます。
1.税務署への法人の休業手続
具体的には「給与支払事務所等の廃止届出書」「異動届出書」の書類を提出することになります。
法人として給与の支払いは行わないということ→源泉徴収し納税することの廃止届。
異動届出書は本来法人の変更登記等を届ける書類です。
休業届出書という書類はありませんので、異動届出書で休業を届け出ます。
これは2つともe-taxにて届け出ました。
便利ですね。
2.地方自治体への休業届
全く今後の見通しの立たなくなった法人をそのまま放置していると、当然ながら赤字でも法人地方税がかかります。
これを防ぐために自治体に休業手続を取りました。
市の方は問題なく休業届出書を提出できましたが、県では休業届自体を受け付けておらず問い合わせると清算登記での法人清算か、もしくは休業の申立書の受付のみとのことでした。
めんどくさい話ですが、法人が登記上存続する限り経済活動を行っていなくても地方税が掛かるとの話でした。
しかしこれ、実際に活動をしていないという申立書を経済活動をしていないという証明書類と共に提出すればその間の税金は免除されるとのことですが、企業活動を再開するとなんと休業していた間の法人税も課税されるとのことでした。
なんともがめつい県です。
とりあえずこれは放置してます。
ひともんちゃくありそうですが、仮に課税されても払い様がありませんし・・・
3.厚生年金、協会健保への資格喪失届
「厚生年金保険適用事業所全喪届」「健康保険・厚生年金保険被保険者資格喪失届」の2つの申請が必要でした。
要は、事業所として厚生年金の適用事業者ではなくなりました、ということと被保険者(今回の場合はパンダ)自体が協会けんぽと厚生年金の被保険者ではなくなりました、という届です。
これはe-gov電子申請で申請しました。
便利な時代です。
ですので現在、パンダの年金は基礎年金だけです。
健康保険は協会けんぽの保険を任意継続する手続をしました。
月々32,000円程度の支払いになりますが、国民健康保険と違い協会けんぽの場合扶養家族も協会けんぽの保険証を持てるので協会けんぽの保険の延長手続きをしました。
めんどくさい話です・・・でも届け出しないと延々と社会保険の請求が来ますからね・・
これが結構事業者には負担が大きいんですよ。。
4.取引銀行の預金の引き出し
これはローンの延滞が分かっているなら、延滞処理に移る前に銀行ローンの口座のお金は全額引き出して他の銀行の口座に移しておきましょう。
ローンの引き落としができずに、延滞処理に入ると法人名義の取引口座は真っ先に凍結されます。
パンダは万単位で全額引き出したので、銀行にはあと8,000円ほど残っていました。
後日8,000円でも光回線の料金位にはなるなと思い、インターネットから他の口座へ振り込もうとしましたが、
「現在、お客様のご利用できる口座はございません。」
と冷たいメッセージが画面に表れて終わりでした。
こんなことなら全額1円単位まで引き出して置くべきでした。