おまとめローンとは
おまとめローンとは複数のローンをまとめて一本化するローンの事を総じてそう呼びます。
商品名として「おまとめローン」をつけているものもありますが、基本的には名称というよりはローンの利用方法の一つと言えるでしょう。
A社に50万円、B社に100万円を借りている場合に、C社で150万円を借り入れてA社とB社に返済。
借り入れの返済をC社に一本化する=おまとめすることを言います。
おまとめローンを組むには、現在借入している複数の借り入れ残高を上回る融資限度額を受けなければ意味がありませんので、おのずと総量規制の対象外である銀行のカードローン、もしくは証書ローンを利用される方が多いようです。
おまとめローンのメリット
ローンをまとめることで月々の返済行為を軽減できる
おまとめローンのメリットと言えば何より、複数の借金の返済の煩わしさから解放されて返済が一つの窓口になることでしょう。
A社の返済日が15日、B社の返済日が27日など返済日が違う場合、また月々の返済額が違う場合など銀行口座に残高を常に気をつけていないといけません。
おまとめローンで複数ローンを一本化すると、返済は月1回で返済額も決まっていますので月に一度の銀行引き落としを気にするだけで問題ありません。
おまとめローンで完済までの返済総額を減らすことができる
一概には言えませんが、融資限度額が大きくなればなるほど借り入れの際の実質金利が下がる傾向にあります。
A社では10%、B社では12%で借入していたカードローンをC社で6%の金利でまとめることが出来れば、借り入れしているローンの残額に対する金利が下がるわけですから、借金を完済するまでの支払金利が減り、結果ローンの総額が少なくなります。
ただし、これはA社とB社の借り入れ金利よりもC社の借り入れ金利が低い場合が大前提となります。
C社の金利がA社とB社の借り入れ金利よりも高ければ、逆に返済総額は増えておまとめローンを組む意味がなくなります。
ですのでおまとめローンを考える場合には、この金利の差をよく考えて現在の借り入れ金利を下回る金利で借り入れすることをまず第一に考えましょう。
おまとめローンのデメリット
リボ払いのおまとめローンには要注意
おまとめローンの返済が証書ローンで返済のみ、元金均等返済もしくは元利均等返済で支払い回数が決まったものであれば問題ありません。
返済するごとに確実に借り入れ残高が減っていきますので、借金完済への階段を確実に上っていると言えます。
返済方法がリボ払いのカードローンでローンをまとめた場合、返済するごとに借り入れ残高が減る一方で借り入れ可能額も増えていきますので、誘惑に負けて再度借り入れを行ううことが可能です。
こうなると借金返済の窓口が一つになっただけで、借金完済への道のりは逆にに遠くなったといえるでしょう。
リボ払いにはミニマムペイメントといって借り入れ残高に対して月ごとに返済する最低の金額が決まっているだけで、ミニマムペイメントだけの支払いでは借金はほぼ減りません。
借り入れ残高が減ると今度は最低返済額である、ミニマムペイメントの額も減っていきますので借金や容易に減っていきません。
リボ払いのカードローンでおまとめローンを組んだ場合、本人の意志が相当に固くないと借金の完済は難しいかもしれません。
おまとめローンの審査
おまとめローンを商品として扱っている銀行は審査がかなり厳しい
おまとめローンを商品として扱っている銀行として有名なのが、「東京スター銀行のスターワンバンクローン(おまとめローン)」ですね。
まず、「東京スター銀行のスターワンバンクローン(おまとめローン)」は自営業・主婦・パート・アルバイトの方は利用できません。
この時点で結構ハードルは高いですね。
以下の条件をすべて満たしている方がご利用いただけます。
- ご融資時の年齢が満20歳以上65歳未満の方
- 前年度の税込年収が200万円以上の方
- 給与所得者の方で、正社員・契約社員・派遣社員の方
※ 自営業者・パート・主婦の方は、スターカードローンをご利用いただけます。- 過去に債務整理や自己破産をされていない方
- 現在ご利用中のローンを延滞されていない方
- 過去(6ヵ月以内)に当行ローンの審査で否決されていない方
給与所得者の方で、正社員・契約社員・派遣社員の方で、現在ご利用中のローンを延滞されていない方。
これは大切ですね。
現在借り入れしているローンの支払いがきつくて、延滞をしてから申し込んでも絶対に審査に通らないということです。
ですのでおまとめローンを考える場合には、延滞まで我慢せず苦しくなった時点ですぐに申し込んだ方がよいですね。
ちなみに東京スター銀行のおまとめローンの場合、直近に複数のローンの申し込みをしていると本審査の前段階で門前払いです。
東京スター銀行なら限度額1,000万円
1,000万円までの複数ローンをまとめることができたら、結構助かりますね。
ただし、1,000万円といえば結構な金額ですので年収などの属性が良くなければ少し難しいかもしれません。
返済方式が元金同額返済
返済元金がローン残高、ご利用限度額のいずれか高い額の1/120(最低ご返済元金)を下限とした金額 (10円単位切り上げ)になりますので、再度借り入れをせずまともに返済すると10年で確実に完済できるということです。
リボ払いではミニマムペイメントが返済額になりますのでこうは行きません。
借り入れ利率が年率5.8%~14.8%(保証料を含みます)
保証料込みで5.8%~となると良心的な方ではないでしょうか?
ただ、5.8%で借り入れ出来る方は最高ランクの属性のはずですので、申込者によって金利は最高14.8%にまで高くなります。
選ぶならおまとめローンを商品としている銀行
先ほども書きましたが、大きな融資枠をもらったのはいいのですが、返済方式がリボ払いになると月々の返済金額は最低金額であるミニマムペイメントになります。
散々このブログでも取り上げていますが、リボ払いは借り入れしている消費者からすると借金が減り辛く、返済期間が永くなるため、金利手数料が大きく、金融会社の大きな収益源となっています。
自分の借りた借金がいつ完済するのかということも解り辛く、またリボ払いのカードローンは借り易いのもデメリットともいえます。
一時の誘惑でいとも簡単に借り入れできますので、強い意志を持ちボーナスが入ったら全額返済に充てるなど、自主的に繰り上げ返済をしていかなければ借金は減っていきません。
東京スター銀行のような元金同額返済の場合では、借金の元金を月々キッチリ返済していくので確実に借り入れ残高は減っていきます。
審査は厳しいかもしれませんが、まずはリボ払いではないおまとめローン商品を候補の一つとして考えた方が良いと考えます。