残った借金のことを考えると息苦しくなってきます。
保証協会の代位弁済も手続きが始まっておらず、正直空白の時間を過ごしています。
思わず逃げ出したくなりますが、正直そこまでの気力もないというところです。
こんな状態のなか、印象に残っている過去の事件を思い出しました。
平成22年4月29日
大阪府高槻市の淀川堤防で4月29日、宇野津由子(うの・つゆこ)さん(36)がポリ袋に入った遺体で見つかった。
死因は窒息死で頚部に細い紐状の締め跡が鮮明に残っており、体内からは睡眠導入罪の成分も検出されました。宇野さんは早くに結婚と離婚を経験し子供は施設に預けて派遣社員をしていましたが、派遣切りに遭い職を探していたところ、インターネットで知り合った内装業を営む宇野さんの養父(39)の妻と知り合い住み込みで働くことになりました。
この後宇野さんはこの養父と養子縁組し、多額の生命保険をかけられた後無残な姿になって発見されることになります。
この養父(39)と養母(35)には18歳を筆頭に子供が5人おり、宇野さんをあわせて8人家族だったことになります。
宇野さんが36歳なのでほぼ同世代の夫婦のもとに養子縁組したことになります。
養母の母親は平成20年10月に変死しており、亡くなる2ヶ月前に約1500万円の保険がかけられ、保険金は死後支払われました。
宇野さんは2月に養子縁組し、3月に約2100万円の保険に加入していました。
この養父は宇野さんを周囲に紹介するときに「養父の妹」などと嘘の説明をしていましたが、恐らく養子縁組の事実を隠したかったからでしょう。
結局この事件は養父の自殺により、未だ真相が解明されていません。
宇野さんは生前実父や警察に身の危険を訴えていましたが、結局は遺体で発見されることになります。
安定した職について子供を引き取ろうとしていた宇野さんのことを考えるととても悲しい話ですが、生命保険目当ての殺人であるとすれば余りに杜撰で解り易いといえます。
奇怪な点は、この養父(39)が仕事仲間である40代男性の養子になっていたという点です。
さらに、この養父の養父である40代男性も不審死しているらしい・・・
事件の真相は警察が解明すると思いますが、養子縁組が頻繁に行われた今回の事件を最初に耳にしたときは、被害者のつゆ子さんは借金取りから逃げていたのか?と編集者は一瞬思いました。
真相が少しずつ明らかになってくるとつゆ子さんの養子縁組は借金対策ではないことが判明します。
養子縁組や婚姻で姓を変えて借金を繰り返す話は時折事件に発展することもあり耳にしていましたが、 今でも養子縁組や婚姻により姓と戸籍が変われば、旧姓での借金やブラック情報を気にせず新たに借入ができ、旧姓での督促もなくなるのでしょうか?
気になった事件
過去の自分とオサラバして、新たな自分に生まれ変われるものでしょうか?